令和5年5月26日(金)、6月9日(金)
湖山池漁協の組合員が、シジミの増殖事業を行いました。
続きの作業が秋にも行われますが、まずはこの時期に、シジミの稚貝を付着させるためのネット作製、池入れを行います。
湖山池のシジミの産卵は、6月頃から開始し、9月頃まで続きます。
受精した卵は、その後幼生となり、水中に浮遊します。
この浮遊している幼生を作製した玉ねぎネット漁網にたくさん付着させます。
ネットは、夏の間、池につけたままの状態にしていますが、その間に幼生は稚貝に成長していきます。
そして、1~2㎜程度に稚貝が成長した頃(11月頃)、ネットを引き上げて、シジミの生息に適した潮通しのよい場所に放流します。
湖山池漁協では、このように、シジミの資源を守る取組を行っています。
作業の様子は下記のとおりです。
[ネット作製]
玉ねぎネットに古い漁網を詰めてひもでくくります。
[ネットの池入れ]
作製したネットを、あらかじめ沈めてある塩ビ管同士を結んだロープに一つずつくくりつけていきます。入れた直後は湖面に浮いていますが、徐々に沈んでいきます。
均等感覚に、横に動かないよう結びつけるとともに、池の底につかないよう注意が必要です。
秋に、たくさんの稚貝が付着しているネットの引き上げ、放流について報告する予定です。
組合員の皆さん、お疲れ様でした。
【漁協のシジミの増殖事業の実施について】
・シジミの採捕については、漁業法(下記参照)に定められた第一種共同漁業権であり、
県内では湖山池漁協と東郷湖漁協に免許されています。
シジミの資源維持、増殖等のため湖山池漁協が自発的に実施している取組の一つです。
※漁協の組合員に限り、シジミを採捕することができます。
→漁業法:e-Gov法令
(https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=324AC0000000267)